障害者雇用Q&A

Q
初めて障害者社員を受け入れる部門の社員や管理職に対して、人事部としてすべきことは何でしょうか?

初めて障害者社員を受け入れる部門があります。
現場は障害者の受け入れに肯定的なのですが、あらかじめ人事部としてやっておくべきことがあれば教えてください。

A

【はじめての障害者雇用(人事がやるべきこと)】障害者の受け入れ前に、特性や配慮すべき事項について共有できるようサポートしてください。

初めて障害者と働くという場合には、どのように接してよいかわからず、戸惑いを覚える人も少なくありません。特にその障害が身体障害ではなく、知的障害や精神障害などの場合、配慮すべきことが目に見えるものではないので、不安や心配を抱くという人は特に多くなります。

人事担当が講師となり、配属先となる部門の社員を対象に、障害特性や配慮すべき事項、コミュニケーションの方法などについて、研修会を開催してはどうでしょう。そうすれば安心して障害者を迎え入れることができると思います。

ただ、シフト勤務など、全社員が一同に介しての研修が困難な場合も少なくありません。

その場合、その部署の管理職に対して、人事からその障害者社員の障害の状況や特性、必要となる配慮を、わかりやすくまとめた書面を提供し、情報提供しておくことをおすすめしています。その管理職から部下に対して、障害特性や配慮について伝えると同時に、サポートの依頼をしてもらいます。

障害のことを、伝えてよいのかという戸惑いを抱かれることもあります。

障害者雇用で働くということは、障害をオープンにして、必要な配慮の下、仕事をするということですし、それを本人も理解していることだと言って問題ないでしょう。 

したがって、障害のことを理解し、それに対する配慮をしてもらえることについて、多くの場合は本人も安心することが多いです。ただ、そのことについては、事前に本人にも説明し、了解を得ておくことは必要な配慮として対応しておきましょう。


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