障害者雇用Q&A

Q
【精神障害】他の障害者社員と比較して劣等感を抱いてしまい、他の業務を希望する精神障害者社員への対応
統合失調症のAさんと発達障害のBさんが同じ部署で働いています。Bさんはデータ入力やチェックが得意で、正確に作業スピードも速く業務をこなしています。ある日Aさんから、「自分はBさんに比べてデータ入力の仕事が苦手なのでこの業務から外してほしい」と言われてしまいました。確かにAさんはスピードの面ではBさんには劣ります。ですが、ミスもなくAさんのスピードで問題ないと思っています。果たして「気にしなくていい」という言葉がけだけで良いものでしょうか。あるいはAさんの希望に沿って業務を変更すべきでしょうか。

A
作業スピード、品質についての求める水準を明示し、それをクリアしていれば良いことを伝える。「苦手だからやらなくていい」の事例は作らない方がベター。

業務を依頼する際は、まずその業務の優先事項を伝えるとよいでしょう。たとえば、一番は「正確性」、二番は「スピード」であるといったことです。その優先事項が守られているのであれば、それをお互いに確認していくことが望まれます。スピードについては、たとえば「30分間に何件くらい」という具体的基準を伝え、そこがクリアできているのでれば会社としては問題ないわけですから、基本的には「気にしなくてよい」わけです。というものを示すとよいでしょう。である」こと。必要があるでしょう。基本的に気にしなくてよいのですが、その理由は明確に伝える必要があります。Aさんにとって苦手な業務Bさんと比較して劣等感を感じていることについては、「Bさんが得意な仕事で力を発揮していることは素晴らしいが、会社として求める水準にAさんも応えてくれているので全く問題ない」といった言葉で、客観的なフィードバックを伝えると良いでしょう。作業に集中していないなど、態度面に問題があって作業精度が落ちているような場合は、その原因がどこにあるのかを確認し、改善策を話し合います。「Bさんのことが気になって集中できない」ということであれば、「どうすれば良いと思うか」Aさんの意見を聞きながら、対策を考えると良いでしょう。「今のペースでやれば良いと聞いて安心したので、気にせずやってみる」と言えば、このまま見守れば良いですし、それも難しそうであれば、席を変えたり、その作業をAさんとBさんが同時にやらないようにするなど環境調整が必要かもしれません。
 いずれにしても、「苦手なことはやらなくてよい」という事例が作られることは、業務の幅を狭める要因になる可能性がありますので、即断しないことが重要です。

【無料ダウンロード】
皆さまからのご相談・ご質問を79例掲載!

  • 障害者雇用Q&A集

    障害者雇用Q&A集
    弊社に寄せられたご相談やご質問をQ&A形式で一挙ご紹介。     
    障害者雇用のご担当者が抱える「誰に訊けばいいのかわからない」     
    疑問やお悩みの答えが、きっとここにあります。
    • 精神障害者に「頑張れ」は禁句?
    • 一般社員に対してどこまで開示できるのか?
    • 発達障害者への指示出しのポイント
    • 体調を聞いても「大丈夫」としか言われない
    • ジョブコーチはどこまでやってくれるの? …など