障害者雇用Q&A

Q
【発達障害】指示内容にあいまいさがあると強い言い方になってしまう場合の対応方法
事務処理能力は高く、作業の正確性にも問題はない社員ですが、指示の出し方があいまいだったり、担当者によって説明内容が微妙に違うと、「そのやり方ではできません」「前回と違います」といった形で、やや強い言い方で指摘してしまうことがあります。このような場合、現場としてはどのような伝え方にすればよいのでしょうか。

A
「伝え方を直す」よりも先に、指示の出し方そのものを揃える

このケースでは、まず「伝え方を直す」よりも先に、指示の出し方そのものを揃えることが優先されます。
FVPの支援現場でもよくあるのは、業務自体は単純作業やルーチン業務でも、
 「人によって説明が違う」「前回と言っていることが変わる」ことで混乱が起きている状態です。

そのため現場レベルで最初にやるべきは、以下の3点です。
・指示を出す人をできるだけ固定する(または一次窓口を決める)
・業務のやり方を簡単な手順書にして「この通りでやる」と統一する
・変更があった場合は口頭ではなく、必ずメモ・チャットなどで残す
この3つだけでも、「前と違う」「聞いていない」というズレはかなり減ります。

そのうえで本人への対応としては、「言い方をやさしくしてほしい」と抽象的に伝えるのではなく、使ってよい言い方をそのまま渡すほうが効果的です。

例えばお伝えしている形としては、
・「これはどういう意図でしょうか?」
・「念のため確認させてください」
・「前回のやり方と違うように見えるので確認します」
といった“確認フレーズ”を決めておき、指摘ではなく確認として伝えるルールに寄せていきます。

また、「間違いを見つけたら即座に否定する」のではなく、いったん確認を挟む、という行動ルールに変えるだけでも、周囲からの受け取り方はかなり変わります。

結果としてこの問題は、本人のコミュニケーションの問題というよりも、「指示のばらつき」と「確認プロセスの未整備」が重なって起きている現場特有のズレとして整理したほうが、実務的には解決しやすくなります。

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