障害者雇用Q&A

Q
【発達障害】発達障害のある社員を複数の担当者で指導した際の注意点
発達障害のある社員に対し、書類のまとめ方について指導しましたが、やり方が間違っていたので別の社員が注意したところ、「自分ばかり注意されている」とパニックになってしまいました。どのようにすればよかったのでしょうか。

A
指示を出した人から正しいやり方を具体的に伝える。
今後は、指示を出す人を一人に決める。


たまたま気づいて「違うよ」といっただけなのに、パニックになられると困ってしまいます。推測の域をでませんが、もしかしたらその発達障害のある社員は、たまたま、他の社員からも、別のこと、あるいは同じことで注意を受けていたのかもしれません。または「過去の叱られた経験がフラッシュバックを起こした」のかもしれません。
 
詳しい特性や、今回ご相談いただいたこと以外の情報がわかりませんが、発達障害の方の特性である「偏ったとらえ方をしてしまう」ことが災いしているように伺えます。
 
今回の件については、間違いがあった場合、別の社員が確認や注意をするのではなく、最初に指導した人が正しいやり方を伝え、やり直してもらうのがよいでしょう。「間違っている」だけでなく「このように改善してほしい」と具体的に伝えます。そして、それは間違っていれば誰にでも同じように注意することを伝えます。また、正しい方法で作業ができている場合は、「その方法で合っています」ということも伝えます。
 
今後、そういったトラブルを防ぐ方法としては、業務の指示や指導をする人は一人に決めることをお勧めします。業務依頼の窓口を一本化するということです。
経緯、体調を含むその日の状況をわかったうえで、様々な指示や指導を行えば、より的確にマネジメントを行えると考えます。発達障害の人にとっても、仕事を進めやすくなります。

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