障害者雇用Q&A

Q
精神障害者に「無理をさせない」環境とは?

精神障害の方を雇用しています。就労支援機関担当者から、「無理をさせないようにすることが長く働けるコツ」と言われました。どこまでが「無理をさせない仕事」でどこからが「無理をさせる仕事」なのでしょうか。

A

精神障害者の特性として、真面目で一生懸命に取り組む人が多いということを知っておくといいと思います。
根を詰めて仕事をしてしまうと自分の疲れが見えなくなってしまう。
つまり、気づいたら疲れすぎて、仕事に支障を来してしまうおそれもある…そんなことを指しています。

このような話を聞くと、職場で障害のある方に仕事を依頼する時に「できる範囲でやってくれればいいので…」と言ってしまいがちですが、それは間違いです。
仕事をする時に「できる範囲」でやる仕事はないですよね?
精神障害者であっても戦力として組織に貢献してもらわなければなりません。
むしろ「ここまでやってほしい」と期待も込めて伝えることは必要です。
「できる範囲で」というのは、本人もやる範囲がわからずに混乱して判断が難しくなってしまいますし、仕事への責任感も生まれません。

精神障害者の仕事に関する考え方のポイントは二つです
・締め切りまで多少余裕があり、スケジュール(業務)調整ができること
・スケジュール通りに進まない時に相談できる環境(人や仕組み)があること

それが無理をさせない「環境」となり、長く働き続けることができると考えます。


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