障害者雇用Q&A

Q
入社日の自己紹介で精神障害のことについて話してもらうことはOK?

初めて精神障害者を受け入れる部門から、「どのようなコミュニケーションを取ればよいのか」と問い合わせがありました。障害者本人からは、周囲の社員には障害を開示し、障害に配慮してもらって働きたいと言われていますが、プライバシーの問題もあり、本人のいない場所で障害のことを伝えることに躊躇を感じます。入社日の自己紹介の際に、自身の障害の特性や苦手なことについては、本人から直接伝えてもらう方がよいと思っていますが大丈夫でしょうか。

A

【障害の伝え方】入社日は緊張も高く、避けるべき。事前にミーティングなどの時間を設け、一般社員の不安を軽減するとよいでしょう。

入社日に本人から自己紹介をしてもらい、その際に自身の障害のことを伝えてもらうのは避けるべきです。たとえ自分の障害を開示して就労するとは言っても、入社初日、とても緊張している中で、大勢の前で障害のことを言うのはつらいと思います。

周囲の社員には本人が入社する前に、簡単なミーティングを開くなどして情報提供しておくことをオススメします。

伝えるべきことは、一緒に働く上で知っておいてもらいたいこと、つまり仕事をする上で得意なことや不得意なこと、コミュニケーションの取り方です。
「これから入社するAさんは、口頭での指示を理解することが不得意です。なるべく口頭での指示は避けて、メールや指示書などで具体的に指示してください」「困ったことがあっても自分から発信するのが不得意なので、特に入社当初は積極的に声掛けをしてください」といった具合です。社員からは「ランチは一緒に食べてよいのか」「頑張れと言ってはいけないのか」といったことが聞かれると思いますので、質問に答える形で不安や疑問を解消していくことが望まれます。

なお、障害や疾患そのものに関する症状、医療や生活面に関する情報などについては、直接の上司など職場の一部の人に伝えておきます。すべての社員に知らせる必要はありません。



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