株式会社大創産業様
- 障害者雇用推進トータルコンサルティング
- 採用支援サービス
- 雇用管理体制構築支援
- 業務分析
- 指導員スキルアップ研修
障がい者雇用の根本的な課題解決の方法を提示され、
夢を描けるようになりました
障がいのある社員を戦力として採用し、
育てていく考え方と仕組みを獲得
会社の成長スピードに対して、
障がい者採用が追い付いていない状況でした
Q. 弊社にご依頼いただく前の障がい者雇用に関する状況、課題についてお聞かせください
小川様: お陰様で、現在も毎年150店舗ずつ新店がオープンし、比例する形で従業員が増加しています。
その数は毎年2000名を超えます。そうなると法定雇用率の達成は常に頭の痛い課題です。採用しても採用しても算定基礎数(分母)が大きくなっていくのです。
そういった背景から、大変お恥ずかしいことに行政指導の対象になってしまい、早急かつ多数の雇用創出が喫緊の課題でした。
もちろん、店舗での障がい者採用は進めていました。人手不足ですので、受け入れ面での反発は少なかったです。ですがなかなか定着率が向上しない。採用しても離職されてしまう。採用のノウハウもありませんでしたので、画一的に採用していた傾向も否めませんね。
商品もレイアウトもどんどん変わる中、スタッフたちはマルチタスクで走り回っています(笑)。決して働きやすい環境とは言えませんでした。
当初から障がいがある方にもどんどん活躍してほしいという気持ちはありましたが、今の障がい者の採用市場において我々の思いは一方通行でしたね。
Q. そういった背景もあって特例子会社(株式会社ダイソーウィング)を設立されていたのですよね。
小川様: そうです。ダイソーウィングでは支援機関から応援を頂き支援員を配置していました。定着率も高かったです。今思えば誤解だったのですが、定着率を高めるためには、「あまり多くを期待してはいけない」というか、いわゆる福祉的な視点でしか考えられていませんでした。支援員に依存して手厚く対応するとか、単純な仕事をやってもらうとか。大創産業本社(広島県東広島市)に隣接した場所に設置しましたので、周辺人口も多くない。応募してくださる障がい者の方は毎年2~3名程度と拡大路線が描けないんです。
店舗での採用と特例子会社での障がい者採用は頑張っていても、会社の成長スピード(従業員の増加スピード)に対しては、採用する障がい者の方の人数が追いついていかない状況でした。
障がい者雇用の考え方や方法論を抜本的に変える必要がある、
それが実現可能であることにも気づかせてもらいました
Q. お声がけいただいたきっかけは、東広島市主催の講演会でしたね。
小川様: その講演会に地元のハローワークの職員の方も参加しており、FVPが多店舗展開している企業の支援実績をお持ちだと情報提供を受けました。ダイソー店舗での障がい者採用の支援(アウトソーシング)、障がい者スタッフをケアする支援員の紹介や派遣を期待して問い合わせをしました。
結果として、その期待には応えていただけませんでしたが(笑)
Q. それは大変失礼をいたしました。期待にお応えできないのに、弊社にご依頼いただいた理由はなんでしょうか?
小川様: 川上のところから抜本的に変えていく必要があると言われたからです(笑)
障がい者雇用の考え方というか、全体プラン、採用計画、推進体制などです。
どんどん従業員が増えていくのですから、仕組みを持っていないと法定雇用率に追いかけられ続ける。このままでは数合わせの障がい者雇用になってしまう恐れがある。このことには違和感がありましたので、「川上から変える」という提案については納得します。でも「じゃあどうやって」という気持ちもありました。
Q. 「どうやって」については、どのような形でお応えできましたでしょうか?
小川様: FVPで支援した企業や類似業界ですばらしい障がい者雇用を実践している企業の視察をコーディネートしてくださいました。
精神障がい者の方のリーダー、一般スタッフより給料が高い障がい者スタッフ、難易度の高い業務を難なくこなす発達障がい者の方の存在を知りました。直接障がいのあるスタッフさんとも話をさせていただきました。
「ああ、障がい者雇用ってこういう風にやれるんだ」「障がい者スタッフってこんなに活躍してくれるんだ」と気づきがあり、膝を打ちました。
FVPの言っていることは夢や理想ではなく実現できるんだ。「希望の光」が見えたような気がしました。
平様: 障がい者採用、定着、活躍、支援機関との連携など障がい者雇用に関するすべての知見を惜しみなく提供していただいています。
採用担当として新卒、中途の採用は多数担当してきていましたが、障がい者採用はそのスキームが通用しない部分がありましたので、ほんとうにありがたかったです。採用者の質が着実に安定してきて、定着率も向上してきています。
根本的な課題解決を手伝ってくれるのが他社とは全く違うところ
Q. それをお聞きして嬉しいです。FVPと他社のサービスの違いをどのような点で感じられますか?
平様: 求人メディア会社などのサービスに見られるような、身体障がい者の人材紹介など表面的な課題解決ではなく、障がい者雇用の根本的課題の解決を取り組みの主軸に置かれている点、これに尽きると思います。
根本的、抜本的に障がい者雇用の考え方を変えていく、仕組みをつくっていくことのできる企業というのは、FVPしか見当たらないと思います。
お世辞じゃなく「本質的な視座で提案してくださっている」と思います。
小川様: NOと言ってくれるところも、FVPならではですね(笑)
これはうち(大創産業)ではやらないほうがよい、とか、やれないとか。
でも、NOだけじゃなくて、その代わり、これがダメだったらこれがあるときちんと提案してくれます。
そして、それもダメだったらこれ、という形で、次も出してくださる。
行政関係、就労支援機関との関係構築のノウハウ提供も大変ありがたいです。民間企業としてどういうスタンスでお付き合いすべきなのか、すべきでないのか、明確にアドバイスいただけて大変に助かります。
机上の空論ではなく実務的な支援もハンズオンでやってもらえる
平様: 実務的な部分でもとても安定感を感じます。
机上の空論ではなく、きちんと実績を持っておられる。長年にわたって障がい者雇用・就労支援の分野で事業をなさっているからだと思います。
小川様: 2020年秋に立ち上げた ダイソーウィング大阪センターでのご支援では本当にお世話になりました。大阪センターでは、ダイソー店舗で販売するプラスチック製品の加工業務を障がいのあるスタッフにやってもらうのですが、こういった形の、本業に直結する仕事での障がい者採用は長年の我々の夢でもありました。
コロナ禍でありながら、無事に20数名ものエントリー、そして9名もの障がいのあるスタッフに入社していただけました。ハローワーク、障がい者職業センター、障がい者就業・生活支援センターをはじめとする地域の支援機関とのネットワーク構築についてもご助言いただけてありがたかったです。
平様: ダイソーウィング大阪センターの立ち上げ責任者が、ハートフル松本FVPで実地研修をさせていただきました。そこで働く障がいのある社員の皆さんの活躍ぶりに「目からうろこ」と言っていました。私も見学させていただきましたが、「重度の障がいがあってもきちんと戦力として育つんだ、いや、戦力として期待し育てていく必要があるのだ」と感じました。
実現可能な採用計画を立案でき、着実に障がい者採用を進められています。
定着率も向上しています
Q. 現在の御社の障がい者雇用についてはどのように評価されていますか。
平様: 以前は障がいのあるスタッフに担当してもらう業務の創出に汲々としていましたが、展望が持てるようになってきました。広島本社ではバックオフィス業務を、札幌では店舗向けPOP等の作製業務などに取り組むなど、どんどんと職域が広がっています。ダイソーウィング大阪センターなど、新たな仕組みの障がい者雇用の立ち上げなどがその一例です。実現可能な採用計画をFVPさんと一緒に作りましたので、その計画に沿って着実に障がい者採用が進められています。
そして、採用した障がい者の方の定着率も着実に上がっています。
小川様: それにより、障がい者雇用のミッション(理念)や行動指針が明確化し、「こういう方針で採用し、こういう基準で雇用管理していこう」ということが打ち出せていますね。
この調子でやっていけば大丈夫という安心感を持っています。
平様: 障がい者雇用を単なる社会的責任を果たすための「コスト」として割り切ってしまってはならないと感じます。
障がいのある人の採用や教育というのは、組織のマネジメントのあり方にも通ずるところがあります。その人の得意なことを発見し、その得意なことで生産性を上げていく。そのための配慮であったり、コミュニケーションであったり。未来につながる組織づくりの縮図のような気さえします。
FVPさんに障がい者雇用をご支援いただく中で、そんな気づきがありました。
この経験や知見を一般スタッフたちの働きやすさや働き甲斐、そして会社の生産性向上に役立てていきたいです。役立てないともったいないと思います。
「大創産業って、そういう会社なんだ」と
認識してもらえるところまで、取り組みたい。夢が膨らみます
Q. SDGsに関連した活動についてお話を伺えますか?
小川様: かねてより障がい者アートへの支援を継続的に実施しています。絵画の版権を購入したり、カレンダーにしてダイソー店舗で販売したりしているのですが、こういった取り組みをもっと広げていこうという意識が社内に生まれています。
これからの社会を担う子どもの支援を行う公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン、国際連合世界食糧計画WFP 協会の両団体の活動に共感し、店頭の募金箱に集まった募金に当社から上乗せして寄付しています。
Q. 障がい者雇用に関する今後の展望についてお聞かせください。
小川様: 彼らの可能性にいい意味で裏切られる毎日です。
お陰で、新しい障がい者雇用の取り組みをしたいなあと、色々と妄想が出てきてしまって(笑)。
固定観念に縛られずに進めていきたいです。
本社の売店をやったり、スペシャリストを何人か入れて専門チームを作り、RPAのアプリ開発をやってもらったり、「大創産業って、そういう会社なんだ」と皆さんに認識してもらえるところまで、取り組めないか… 夢が膨らむわけです。
特例子会社を始めるときに、創業者である矢野博丈が描いた「障がいのある人とない人が集う街に」という夢があるのですが、障がいのある社員が得意なことを活かせる場面を作っていけたら、これは夢でなく実現できるようにも思います。
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障害者雇用は「採用したら終わり」ではありません。
採用した人材が定着 し、組織の中で活躍し戦力化する。
ひいては、障害者雇用をきっかけとした企業価値向上を目指し、
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