障害者雇用Q&A

Q
話し始めると話が止まらなくなる発達障害者への対応は?

発達障害者のAさん。業務報告などの場面で話が止まらなくなってしまうことに困っています。時には他の話にも広がっていき、本人も何を話しているかわからなくなってしまうこともあります。真剣なのは理解できるのですが、時間もかかり負担を感じています。どのように対応すればよいでしょうか?

A

【報連相のルール】あらかじめ話す時間を決めて区切りをつけるか、文書やメールでまとめてから伝えてもらう。

発達障害は障害があることが周りからわかりにくいこともあり、様々な場面で周囲との行き違いが生じることがあります。普通に見えても、頭の中で自分の言いたいことをまとめて話すことが苦手な人も少なくありません。また、話している間に相手がどのように感じているかを想像することが苦手なために、自分の思いや考えていることを一気に長々と話してしまうこともあります。そのため、聞いている側はどこで遮ったらよいかがわからないまま、長時間を費やしてしまい、負担になってしまうということが起こりえます。

このような場合、あらかじめ本人と話が聞ける時間を設定しておくとよいでしょう。話し始める前に「今日は10分しか時間がないのですが、構いませんか?」などと確認をしておきます。そうすることで時間になったら、「10分経ったので、一旦終わりにしましょう」と話を切ることもできますし、話が終わらない場合は「次回」を決めることもできます。
また、頭の中で意見をまとめて口頭で伝えることが苦手でも、文書やメールなどではまとめて書くことができる方もいます。そのような方の場合には、あらかじめ文書やメールで伝えてもらうという方法をとることも有効です。

他の話に広がってしまう場合には、「業務中には業務のことを話す」などというルールを作るといいでしょう。就労支援機関がついている方であれば、仕事の相談は職場に、それ以外のプライベートや生活の相談は就労支援機関にというように、相談する先を分けて決めておくこともできます。


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