障害者雇用Q&A

Q
他の社員への劣等感で自分の仕事が手につかない発達障害のある社員への対応は?

入社2年目の発達障害のある社員がいます。定期的な面談の席で「自分はこの会社で必要とされていない」「クビにされる」と泣いて訴えられてしまいました。
今年入社した精神障害のある社員の仕事ぶりに劣等感を感じているようです。それぞれの得意不得意を判断して仕事の提供をしているので、仕事内容も量も異なりますが、だからといって「会社で必要とされてない」と言われてしまうとなんと答えてよいかわかりません。
自身の仕事自体にも集中して取り組めず、パフォーマンスが低下しています。

A

【発達障害】仕事の全体像と自身の役割や仕事ぶりに関して「事実」を正しく伝える。そのうえで「自分は不要」という偏った解釈を修正していく。

障害のある社員の特性や得意不得意を踏まえて仕事の提供が行われているとのことですが、入社2年目の発達障害のある社員様は、そのことが十分に理解ができていないかもしれません。

発達障害の特性の一つである「想像力の障害」によって、ご本人から見えている表面的な状況だけをとらえてしまい、「あの人は入社早々難しい仕事をしているが、自分は『出来ていない』」と思ってしまった可能性もあります。
自身の仕事が「できているか」、「できていないか」についても客観的に捉えることが苦手な方も見られます。

 まずは現状の仕事に関する「事実」を正しく伝えることで、解釈の偏りを修正していただけるように働きかけてはいかがでしょうか。

伝える際は、業務スケジュールを提示しながら説明をしましょう。そうすることで、自身の担当業務を客観的に捉えやすくなるかもしれません。仮に仕事のパフォーマンスが上がっていないとしても、そのことだけで「必要とされていない」「クビにされる」わけではないことも言うまでもありません。

 社内だけで対応するのが不安のようでしたら、遠慮せずに支援機関のサポートも積極的に活用していきましょう。


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