障害者雇用Q&A

Q
発達障害者への指示出しのポイントを教えてください。

抽象的な表現が分かりにくいと聞きましたが、指示を出す時の注意点やポイントがあれば教えて下さい。

A

【発達障害者の雇用管理のポイント】具体的であること、視覚的であること、簡潔であることがポイントです。

発達障害者は、「適当に」、「大体で」といったあいまいな表現の理解を苦手とする人が多く、
また、会話の前後の文脈から相手の意図をくみ取ることも不得意な分野であるため、職場での指示理解にズレが生じることが少なくありません。

そのため、業務指示は数値で定量的に示したり、固有名詞を用いて具体的に伝える必要があります。「いつまでに」、「何を」、「どのような方法で」行うのか、 効率的に作業できるよう手順を明確にします。
合わせて、進捗報告のタイミングや、判断に迷った際の相談方法(「誰に」、「どのような手段で」)など、「報・連・相(ホウレンソウ)」のルールも予め決めておくとよいでしょう。

また、個人差はありますが、耳で聞いたことを記憶したりイメージしたりすることが苦手な人が多く見られます。
視覚的な情報の方が理解しやすい傾向があるため、図や写真を用いて作業手順をフローチャートのように示すとよいでしょう。

これらをまとめ、いつでも確認が出来るように作業手順書(マニュアル)を作成することは指示理解のズレをなくすのに非常に有効です。
作業手順書(マニュアル)のたたき台を準備し、その後のブラッシュアップは本人に作業の中で適宜更新してもらうことも可能です。


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