障害者雇用Q&A

Q
何度も確認を繰り返し、作業が遅くて困っています。

発達障害のある社員にデータの入力作業を依頼しています。仕事自体は非常に正確で助かっているのですが、作業が遅く期日までに終わりません。何度も確認を繰り返しているようなのですが、精度を落とさずに作業スピードを上げるにはどう指導すればいいでしょうか。

A

【生産性向上】作業時間の目標を本人にわかりすく明示する。そのためのマニュアルやチェック表が有効。

「もっとテキパキ動いて」とか「そんなに確認しなくてもいい」といった指摘は曖昧で、具体的な行動変化に結びつきにくいです。より具体的にスケジュールや作業量を指示することが大切です。
具体的な指示に変える方法としては、作業にかかる時間や、時間当たりの作業量の目標を設定することをおすすめします。同時に、入力ミスの個数などをチェックすることで精度の意識も保つことが出来ます。

マニュアルがある場合は、予めマニュアルの中に確認の手順を加え、必要な確認だけ行うように指導します。「確認は1ページ分入力したタイミングで1回だけ」と決めておけば、不必要な確認作業が減り、作業スピードの向上が期待できます。チェック表を活用して、自分で作業状況を把握できるようにすることも効果的です。

さらに、1ヶ月ごとに作業時間や入力ミスの個数の経時的な変化(1か月前と比べて作業時間が短縮された、ミスの個数が減ったなど)をフィードバックすることで、定量的な評価が出来、社員のモチベーションの維持にも繋がります。


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