障害者雇用Q&A

Q
頻繁に体調不良を訴える精神障害者について
精神障害のある社員について体調を確認すると、「昨日歯科通院したせいで」「風邪薬の副作用で眠気がある」「腰が痛い」などと頻繁に体調不良を訴えます。欠勤や遅刻もなく、仕事でも特に変わったことはありません。頻繁にある不調の訴えにはどう対応すればよいのでしょうか

A
頭痛、腰痛、倦怠感などはうつの症状がフィジカル面に出ている場合がある。体調不良の背景にメンタル面の不調の要素が考えられる場合には、配慮が必要である。

勤怠が安定しているということであれば、自己申告で多少体調が悪くても、過度に配慮する必要はないと考えます。「仕事に支障が出るくらい具合が悪ければ、声をかけてください」で良いと思います。睡眠不足や、休日の過ごし方が原因で、体調不良の一定の傾向が見られるようであれば、社会人スキルの基本として、コンディションを整えて出社することを心がけてほしいと伝えましょう。
 ただ、抑うつ症状が「頭痛」「腰痛」「倦怠感」など体調不良として現れることがあります。体調の悪さが、実はメンタル面の不調のサインになっているということです。本人は「メンタル面に問題はない」とふるまっていても、前日に仕事上でミスをした、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいってない、など心配な面がある時に、体調の悪さを訴えることで、不調のサインを出している可能性があるのです。体調不良の背景にメンタルに影響する要素が考えられる場合には、個別に話す時間をとるなどして、それとなく不安や不調の要因になっていることを探り、配慮や改善の対応が必要かどうか、見極めることが大切です。

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