障害者雇用Q&A
Q
指示書やマニュアルがない業務の指示の仕方について
障害者スタッフには、できるだけ指示書やマニュアルを用いて指示を出し、業務を行ってもらうようにしていますが、簡単なことや急ぎの仕事が口頭指示になってしまう場合もあります。発達障害のあるスタッフから、自分は視覚優位で、口頭での指示は理解するのが難しいので、業務はすべて書面で依頼するか、マニュアルを用意してほしいと言われました。「すべて」と言われてしまうと、指示をするほうが大変で、ストレスになっています。どうしたら良いでしょうか。
指示書やマニュアルがない業務の指示の仕方について
障害者スタッフには、できるだけ指示書やマニュアルを用いて指示を出し、業務を行ってもらうようにしていますが、簡単なことや急ぎの仕事が口頭指示になってしまう場合もあります。発達障害のあるスタッフから、自分は視覚優位で、口頭での指示は理解するのが難しいので、業務はすべて書面で依頼するか、マニュアルを用意してほしいと言われました。「すべて」と言われてしまうと、指示をするほうが大変で、ストレスになっています。どうしたら良いでしょうか。
A
「口頭指示をオンライン会議システムを使って録画する」「口頭指示の内容をメモしてもらい、復唱確認する」など指示を出す人の負担を軽くする工夫を考えたいが、指示内容は、できるだけ、後から確認できる視覚的な情報に変換することが望ましい
障害特性により、耳からの情報処理が難しい方、一度聞いただけでは理解が難しい方がおり、合理的配慮の観点からも、視覚的にわかりやすい指示の出し方をすることが望まれます。指示書やマニュアルがあれば、落ち着いて間違えずに業務に取り組めるという障害者は多いです。マニュアルとまでいかなくても、簡単に作業手順をメモに書いて渡したり、メールやチャットに手順を書いて、指示内容を後から確認できるようにしておくことでも十分視覚的な指示といえます。ある企業では、初めての業務を依頼するときには、同じ職場にいながら、あえてオンライン会議をつなぎ、業務の説明を録画して、簡易な動画マニュアルとしています。オンライン会議システムには議事録機能もあり、文書の指示書も同時にできてしまうという仕掛けです。時間がない時、急ぎの仕事など口頭でのお願いになる場合には、本人にその場でメモをとらせ、メモの内容を復唱してもらって指示内容に齟齬がないかを確認してから、業務を始めてもらうようにすると良いでしょう。口頭指示→文書での指示に変換する工夫をしながら、円滑に仕事を進めたいものです。
障害特性により、耳からの情報処理が難しい方、一度聞いただけでは理解が難しい方がおり、合理的配慮の観点からも、視覚的にわかりやすい指示の出し方をすることが望まれます。指示書やマニュアルがあれば、落ち着いて間違えずに業務に取り組めるという障害者は多いです。マニュアルとまでいかなくても、簡単に作業手順をメモに書いて渡したり、メールやチャットに手順を書いて、指示内容を後から確認できるようにしておくことでも十分視覚的な指示といえます。ある企業では、初めての業務を依頼するときには、同じ職場にいながら、あえてオンライン会議をつなぎ、業務の説明を録画して、簡易な動画マニュアルとしています。オンライン会議システムには議事録機能もあり、文書の指示書も同時にできてしまうという仕掛けです。時間がない時、急ぎの仕事など口頭でのお願いになる場合には、本人にその場でメモをとらせ、メモの内容を復唱してもらって指示内容に齟齬がないかを確認してから、業務を始めてもらうようにすると良いでしょう。口頭指示→文書での指示に変換する工夫をしながら、円滑に仕事を進めたいものです。
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- 体調を聞いても「大丈夫」としか言われない
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