障害者雇用Q&A

Q
【発達障害】工場内で作業中に、大声で話しかける発達障害者社員にどう注意の仕方(声の大きさへの対応)

工場内で作業中に、発達障害のある社員が離れた場所から大声で話しかけてしまうことがあります。他の社員が驚いてしまうため、その都度「もう少し小さい声で」と注意していますが、あまり改善が見られません。
注意しても伝わりにくく、同じ行動が繰り返されてしまう場合、どのように指導・対応すればよいでしょうか。
工場内で作業中に、大声で話しかける発達障害者社員にどう注意すればいいでしょうか?

A

「大きな声を出さないように注意する」という抽象的な指導だけではなく、音量の基準を見える形で共有することが重要になります。


発達障害のある方へのコミュニケーション課題として、「言葉としては理解しているが、場面ごとの適切な強さ・大きさが判断しづらい」というケースがよく見られます。

そのため、まず行うべきは「なぜその場面で音量調整が必要なのか」を具体的に説明することです。
 単に「うるさいからダメ」ではなく、
・工場内では安全確認や作業集中が必要であること
・突然の大声が周囲の作業ミスや驚きにつながること
といった行動の理由(背景)を言葉にして伝えます。

そのうえで効果的なのが、「音量スケールの可視化」です。
例えば、音量を1〜5の段階に分けて共通ルール化します。
・音量5:遠くへの呼びかけ・緊急時の声
・音量3:作業中の報告・通常の会話
・音量1:独り言・静かな作業時
このように「どの場面で何の音量か」を明確にし、感覚ではなくルールとして扱うことがポイントです。
あわせて、「音量3はこれくらい」と実際に声で示すことで、理解の精度が上がります。
現場でのフィードバックも、抽象的な注意ではなくルールに沿って行います。
例えば、
・「今の声は音量5だったので、作業中は3にしましょう」
・「この場面は音量3のルールです」
といった具合です。

また逆のケースとして、「声が小さすぎて聞こえない」場合も同じ枠組みで対応できます。
・「今は音量1なので聞き取りにくいです。音量3でもう一度お願いします」

このように、大小どちらも同じ基準で調整できるルール運用にしておくことが重要です。

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