障害者雇用Q&A

Q
一人で休憩している障害者社員に、他の社員は関わった方がいいのでしょうか?

休憩は全員同じスペースで過ごしますが、発達障害の社員だけいつも一人で過ごしています。声を掛けた方がいいのでしょうか。

A

【社員との関わり】休憩時間の過ごし方は人それぞれですが、気になるのなら一声をかけてみましょう。

休憩時間の過ごし方は障害のあるなしにかかわらず人それぞれ違います。おしゃべりすることでストレスを発散する人もいれば、昼寝をしてリフレッシュする人もいます。障害のある人も休憩時間の過ごし方は人それぞれ違いますし、この障害だとこのような過ごし方という風に決まったものはありません。

発達障害のある方の中には、休憩時間に他の社員とのコミュニケーションを取るのは、緊張した状態、「ON」の状態が続いてしまい、疲れが取れないという方もいます。休憩時間に休息が取れないことで、午後の業務に支障が出てしまったり、疲労がたまってしまう場合もあります。そのような理由から、休憩時間は静かに一人で過ごす方がよいという方も見られます。

今回のケースの場合も、一人で過ごす方が気楽でリフレッシュできているのかもしれません。気になるようでしたら、一声かけてみたり、面談の時などに休憩時間の過ごし方についてどう思っているか聞いてみてはいかがでしょうか。

もし、本当は会話に入りたいけれどどうすればいいか分からない、と悩んでいる場合は、一度、ランチタイムでの懇親会などを企画してみてはいかがでしょうか。なんとなく気になっている人が他にもいれば交流するきっかけ作りにもなります。

また、休憩時間は一人で過ごす方が楽で落ち着ける、という情報を本人や支援者から得ている場合は、本人に相談のうえで、周囲の社員にも予め伝えておくと、不必要な心配をせずにすむでしょう。


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